C重油エマルジョン燃料

船舶業界では、エマルジョン燃料をNO削減対策として、古くから検討されてきました。
しかし、NO削減は出来るものの燃費が悪化する、もしくは燃焼が不安定などの理由から実用化に至っていないのが現状です。また一方で、添加剤も検討されていますが、船内における添加剤タンクのスペース、更にはコスト面から実用的ではありません。
当社は水粒子径をナノ化することでこれらの問題を解決しました。

■ C重油ナノエマルジョン燃料の優位性

従来のエマルジョン燃料と比較して、ナノエマルジョン燃料は、
作成直後の水粒子径が非常に小さく、高温下(90℃ 180min)においても粒径を維持し、
燃焼が安定しているため燃費削減・排ガス削減への効果が高まります。

明らかな優位性

燃料系統ライン内安定性イメージ

     従来のエマルジョン燃料は、エンジンに到達する前に水と油がほぼ分離状態であったため、
  
   エマルジョン燃料の効果が発揮できず、燃費削減効果が不十分でした。

     ナノエマルジョン燃料は、高温下においても均一なエマルジョンを維持し安定した燃焼と
     効果
が得られます。

■ 戻り燃料の問題

船舶においては、一度供給された燃料の内、25~75%程度がエンジンで燃焼されず MIX CHAMBER に戻ります。戻りの燃料は、約 150℃ に加熱されている為、従来のエマルジョン燃料ではほとんど分離に近い状態になります。
当社のナノエマルジョン燃料は、水粒子をナノ化している為、安定性が増し、更には独自のシステムにより戻り燃料がエンジンに再供給されても問題ありません。

戻り燃料の問題

従来のエマルジョン燃料は、高温下で極めて不安定。

エンジンに供給されたエマルジョン燃料は約 150℃(大型エンジン)に加熱される。

加熱され、油と水に分離した状態で、25~75%の燃料が
MIX CHAMBERへ戻り、再びエンジンに供給されることになる。

不安定な燃焼、エマルジョン燃料の効果が発揮されない。